先日ニュースサイトで見たところによると Flatpak というソフトウェアが待望の version 1.0 をリリースしたということでなんか今アツイらしい。
月: 2018年8月
JSXでGutenbergブロック開発
Gutenbergブロックの edit
関数や save
関数は返り値として React要素を返すため、その部分をJSXで記述することが可能です。JSXを導入することにより記述が容易になり、可読性の向上も見込めます。
// JSXなし return wp.element.createElement( "h1", { className: "heading" }, "Hello, World" );
// JSXあり return ( <h1 className="heading"> Hello, World </h1> );
Gutenberg用備考ブロックを作る
前回に引き続き Gutenberg のブロックサンプルを作っていきたいと思います。今回は編集可能な備考ブロックを作ります。前回作ったただ文字を表示するブロックに比べれば多少使い道はあるでしょう。
前回は WP-CLI を使ってひな形を作りましたが、今回はスクラッチで作っていきます。ソースコードをGitLabにまとめてあるのでよかったらご覧ください。
シンタックスハイライターの比較
このブログにもそろそろシンタックスハイライター(syntax highlighter)を導入しようと思って調べてみたら、なんか思ってたより種類があってげっそりです。いろいろあってドキュメント見るだけではよくわからなかったのでとりあえず一通り試してみました。シンタックスハイライターライブラリをお探しの方の参考になれば嬉しいです。
attributesってなんだ
Gutenberg でブロックを作る際に登場する attribute とは、一言で言うとブロック内で保持される『データ』のことです。段落ブロックであれば段落内の文章、画像ブロックであれば画像のURLやリンク先URLなどをさします。
そしてブロックを開発する際に attributes
オブジェクトと言うものを作る必要があります。名前からも分かる通り上述の attribute に関連するものです。これは一体なんでしょうか? この記事では attributes
オブジェクトについて見ていきたいと思います。
React入門 参考記事まとめ
先日 Gutenberg の記事で、ブロック開発には React の知識はそれほど必要ないと言いましたが、あれは嘘です。ごめんなさい。React の知識があるほうが何倍も開発が楽になると思います。
というわけで今回は React についてのサイトや記事をまとめました。実を言うと僕も現在進行形で React を勉強中でして、その上で役に立ったと思うものをいくつか紹介していくので、これから React を学びたいと思っている方はよかったら参考にしてみてください。
公式チュートリアル
まずは何と言っても公式サイトでしょう。一番信頼できる情報源です。日本語翻訳がないのが残念ですが、Google翻訳を片手に頑張って読むだけの価値はあると思います。
Hello World – React
React のコンセプトを体系的に学べます。実際に手を動かしながらより、理論を学びたい方にオススメです。
Tutorial: Intro to React – React
こちらも公式サイトのチュートリアルですが、やりながら勉強するタイプのものです。上記のものと比べ、自分の勉強方法にあった方を選ぶといいと思います。
解説サイト
英語を見るだけで蕁麻疹が出て死ぬという方は、日本の方が書かれているサイトを見ましょう。非公式と言っても情報が劣る訳ではなく、むしろ使う側の立場で書かれているのでこちらの方がわかりやすいかもしれません。
React入門 – とほほのWWW入門
過去に HTML や CSS などでお世話になった方もいるんじゃないでしょうか? かの有名なとほほのWWW入門ですが、なんと React までカバーしていました。僕が小中学生くらいのときによくみてたサイトなので、まさかまだ健在とは思わずびっくりです。
昔と変わらず、要点がとてもわかりやすくまとまっていてすごく読みやすい内容になってます。
一人React.js Advent Calendar 2014
React を解説するためにアドベントカレンダーをお一人で埋めたというとてもクールなページです。初歩的な部分から高度な部分まで25日間に渡って幅広く扱っています。1日ごとにテーマが決まっているので興味があるところから読めるのもグッドです。
仮想DOM
React でも取り入れられている仮想DOMという技術についても紹介しましょう。React を使用する上で知らなくてはならないものではないですが、興味がある方は読むとわくわくできるでしょう。
なぜ仮想DOMという概念が俺達の魂を震えさせるのか – Qiita
少し古い記事ですが、仮想DOMの仕組みやそもそもなぜ仮想DOMなのかと言ったところがわかりやすく書かれています。仮想DOMのメリットが分かる頃には著者の方のように魂が震えていることでしょう。
おわり
おわりです。他にオススメの記事とかありましたらこっそり教えてください。こっそり追加します。
個人的な意見ですが、React と Vue.js はどちらかを理解しているともう片方の理解がスムーズに進みますね。
以前 Vue.js を勉強していた時はとても苦しんだ記憶がありますが、今回は気軽に勉強できてる気がします。コンポーネント指向やデータの流れといった共通した概念があるからでしょう。
VCCWをスマホから見れるようにする
VCCW で作成した仮想マシンは、デフォルトの設定では Virtualbox の内部ネットワークに接続されるため、VCCW を動作させているホストPCからしかアクセスできません。
VCCW を使ってテーマ作成などをしていると当然スマホからどう見えるかも確認したいところです。Chrome の開発者ツールで仮想的にスマホでの見た目を見ることもできますが、やはり限界があり、実機で見るとレイアウトが大きくずれてしまっている、なんてこともあります。
今回は、VCCW で作成した仮想マシンをホストOSと同じネットワークにブリッジ接続する方法を紹介します。これによって同ネットワーク内にある別の端末(PCやスマホ)からアクセスできるようになります。
環境
以下の環境で動作確認しています。
- VCCW 3.18.0
- Vagrant 2.1.2
- Virtualbox 5.2.12
1.すでにプロビジョニングを行なっている場合
仮想マシンを停止
起動している場合は一度停止します。
$ vagrant halt
site.yml の編集
19行目にある ip
を変更します。ここには仮想マシンに設定したいIPアドレスを指定してください。IPアドレスはホストPCやスマホと同じネットワークで、まだ使われていないものにする必要があります。
今回はホストPCが 192.168.0.3/24
なので仮想マシンに 192.168.0.150
を設定します。
ip: 192.168.0.150
Vagrantfile の編集
ネットワーク設定を内部ネットワーク接続ではなくブリッジ接続に変更します。
52行目の以下の行を
config.vm.network :private_network, ip: _conf['ip']
以下のように修正します。
config.vm.network :public_network, ip: _conf['ip'], hostsupdater: "skip"
:private_network
を :public_network
に変更し、IPアドレスで直接アクセスするようにするため hostupdater
を無効にしています。
仮想マシンを起動
仮想マシンを起動します。
$ vagrant up
接続するネットワークを聞かれた場合はスマホが接続しているネットワークを選択します。
WordPressのURLを変更
一度でもプロビジョニングをしていると WordPress の URL が vccw.test
などになっているので、これを先ほど指定したIPアドレスに変更します。
まず仮想マシンにSSH接続します。
$ vagrant ssh
WP-CLI で変更します。URLとIPアドレスは適宜書き換えてください。
$ cd /vagrant/wordpress $ wp search-replace vccw.test 192.168.0.150
movefile などは適宜手動で変更する必要があります。
2.まだプロビジョニングしていない場合
site.yml の作成
$ cp provision/default.yml site.yml
site.yml の編集
18, 19行目にあるhostname
と ip
を変更します。プロビジョニングをしている場合と同じように、IPアドレスはホストPCやスマホと同じネットワークで、まだ使われていないものにする必要があります。
hostname 192.168.0.150 ip: 192.168.0.150
サイトURLとして hostname
が使用されるので、 ip
と合わせて変更しています。
Vagrantfile の編集
ネットワーク設定を内部ネットワーク接続ではなくブリッジ接続に変更します。
52行目の以下の行を
config.vm.network :private_network, ip: _conf['ip']
以下のように修正します。
config.vm.network :public_network, ip: _conf['ip'], hostsupdater: "skip"
:private_network
を :public_network
に変更し、IPアドレスで直接アクセスするようにするため hostupdater
を無効にしています。
仮想マシンを起動
仮想マシンを起動します。
$ vagrant up
接続するネットワークを聞かれた場合はスマホが接続しているネットワークを選択します。
スマホから確認
スマホからIPアドレスで仮想マシンにアクセスします。今回の例ではIPアドレスは 192.168.0.150
なので、Chrome のアドレスバーに192.168.0.150
と入力します。
アクセスできれば成功です!
おわり
ドメインが使えないのでいちいちIPアドレスを直打ちしなければならないのが難点ですが、それ以外のデメリットはほとんどないと思います。wordmove によるデプロイも通常通り可能です。
スマホから見れなくて困っているという方は、念のためバックアップを取ってから試してみてください。
SVGファイルをサーバ側で圧縮する
SVGファイルの実態はシンプルなXMLなので、HTMLやCSSと同じようにサーバ側での圧縮が可能です。方法としては以下の3つが考えられるでしょう。
- mod_deflate を使って圧縮する方法
- 事前に圧縮し、SVGZファイルとして配信する方法
- 2の方法にgzip非対応ブラウザ用のフォールバックを追加した方法
以下の動作確認は全て Apache 2.4.34 で行なっています。
mod_deflate を使って圧縮する方法
mod_deflate は HTTPリクエストの Accept-Encoding
ヘッダーをもとに、ブラウザが gzip に対応している場合のみ圧縮を行います。
gzip に対応していないブラウザでも(圧縮はされないものの)、画像が表示されなくなるといったことはありません。しかし、リクエストのたびに圧縮を行うため、サーバの負担が大きくなるというデメリットがあります。
設定方法
まず、mod_deflate が有効になっていない場合は httpd.conf
を修正して有効化する必要があります。
LoadModule deflate_module modules/mod_deflate.so
次に .htaccess
(またはhttpd.conf
)で SVGファイルが圧縮されるように AddOutputFilterByType
ディレクティブを指定します。
AddOutputFilterByType DEFLATE image/svg+xml
SVGZファイルとして配信する方法
SVGファイルを gzip で圧縮したものを SVGZファイルと呼びます。
事前にファイルを圧縮しておくことでサーバの負担を減らすことができます。そのかわり常に gzip で圧縮したファイルを返すため、gzip に対応しないブラウザではファイルを正常に扱えず、表示できなくなります。
設定方法
まず SVGファイルを gzip
コマンドで SVGZファイルに変換します。
$ gzip ebi.svg $ mv ebi.svg.gz ebi.svgz
そして .htaccess
で、SVGZファイルが gzip で圧縮されていることをクライアントに知らせるために AddEncoding
ディレクティブを使用します。
AddEncoding x-gzip .svgz
SVG、SVGZ の両ファイルを用意して配信する方法
上記で紹介した方法の『gzip非対応ブラウザで表示されなくなる』というデメリットを補う方法です。あらかじめ SVGファイル、SVGZファイルの両方を用意しておき、gzip 対応ブラウザには SVGZファイルを、非対応ブラウザには SVGファイルを返します。
設定方法
SVGファイルのリクエスト時にSVGZファイルを返す処理を行うには mod_rewrite を使います。そのため、まず mod_rewrite が有効になっていない場合は httpd.conf
で有効化する必要があります。
LoadModule rewrite_module modules/mod_rewrite.so
そして .htaccess
で以下の設定をします。
AddEncoding x-gzip .svgz RewriteEngine on RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} \.svg$ RewriteCond %{HTTP:Accept-Encoding} gzip RewriteCond %{REQUEST_FILENAME}z -s RewriteRule .+ %{REQUEST_URI}z [L]
AddEncoding
ディレクティブは上記の方法と同じように SVGZファイルが gzip 圧縮されていることを示しています。
次の段落のリライトルールでは、『リクエストされたファイルがSVGファイルかどうか』、『リクエストの Accept-Encoding
ヘッダに gzip が含まれるか』、『対応するSVGZファイルが存在するか』を一つずつ検査し、全てに該当するリクエストの場合にのみ SVGZファイルを返すよう指定しています。
これによってサーバの負担を減らし、なおかつ gzip 非対応ブラウザでも表示できるようになります。
おわり
.htaccess
の編集や gzip
コマンドでの圧縮など、手間はかかりますが、SVGファイルをサーバ側で圧縮する場合は3つめの方法が一番良いと思います。
『gzip に対応していないブラウザ』と何度か書きましたが、実際のところそんなものは今の時代使われてないでしょう。そのため2つ目の方法でも動作しないということはほぼないと思います。
重要なのはリクエストの Accept-Encoding
を見て、適切なレスポンスを返すことです。ちゃんと Accept-Encoding
を見ることで、仮に宗教上の理由で gzip が使えなかったり、あるいは gzip に重大な脆弱性が見つかり gzip を完全廃止する世界がやってきた場合でも、gzip を使用するかどうかの判断をユーザに委ねることができます。
どこまでクライアント側の事情に対応するかが難しいところですが、HTTP自体の仕様にAccept-Encoding
がある以上はそれに準拠した動作の方が望ましいでしょう。
object-fit で画像を自由にサイジング
object-fit
プロパティは <img>
や <video>
などによく使用されるプロパティです。width
や height
などを使って指定したボックス領域に、どんな感じで画像やビデオを表示するか、というのを object-fit
で指定します。
どんな感じで、と言うのは具体的にはサイズ感やリサイズ方法、表示範囲を指します。object-fit
プロパティの値には fill
、contain
、cover
、none
、scale-down
のうちのいずれかを指定でき、もちろんそれぞれ意味が異なるので意図にあったものを選ぶ必要があります。
例えば、アスペクト比を無視してボックス領域全体に画像を拡大表示したいという場合であれば fill
が最適です。以下に各値がどのように作用するかについてまとめました。
fill |
アスペクト比を無視して、領域全体を埋めるように拡大表示する。(デフォルト値) |
---|---|
contain |
アスペクト比を保ったまま、領域に収まる最大サイズで表示する。 |
cover |
アスペクト比を保ったまま、領域全体を埋める最小サイズで表示する。 |
none |
一切リサイズせず、ボックス領域でトリミングされる。 |
scale-down |
none とcontain のうち、サイズが小さい方で表示する。 |
ポリフィル
ただ、残念ながらIE11では object-fit
をサポートしていません。Edgeにおいても<img>
以外への使用はサポートしていないようです。
そのためそれらのブラウザ上で object-fit
を使用するにはポリフィルが必要となります。オススメは object-fit-images です。<img>
タグのみの対応ですが、ポリフィル導入時の変更が他のものと比べかなり少なく済むのが特徴です。
<video>
などに object-fit
を使用したい場合は object-fit-polyfill がいいかもしれません。こちらは試していないのでなんとも言えませんが、<img>
、<video>
、<picture>
に対応しているようです。
object-fit-images の使用方法
参考程度に object-fit-images の使用方法も記しておきます。このポリフィルの面白いところは何と言っても font-family
を使って文字列を保存している点ですね。
object-fit-images を使用する場合はHTMLとCSSの修正が必要です。
まずはHTML側でスクリプトの読み込みと呼び出しを行います。
<script src="./ofi.min.js" async></script> <script> window.addEventListener('load', function() { objectFitImages(); }); </script>
次にCSS側で、object-fit
プロパティを指定している場所に追加で font-family
で object-fit
を指定します。
.cover-polyfill { object-fit: cover; font-family: "object-fit: cover"; }
これで完了です。不明な点などあれば以下のデモページも参考にしてみてください。
デモ
object-fit
のデモページです。object-fit-images をポリフィルとして使用したパターンも掲載しています。
Android P のイースターエッグをエミュレータで動かす
先日 Andoid P が正式にリリースされました。いろんな機能が搭載されているようですが、新しい Android がリリースされて一番最初に気になるのがイースターエッグという方もいるのではないでしょうか? 僕もその一人です。
イースターエッグというのは、ご存知の方も多いと思いますが、開発者が遊び心で追加したソフトウェアの隠し機能のことです。Android には古くから搭載されていて、ひそかな人気があったりなかったりします(適当)。
早速確認したいところですが、僕の携帯はまだAndroid 7.0です。Android P は Pixel シリーズに順次配信されているようですが、残念ながら持ってません。仕方ないので開発用のエミュレータで確認してみましょう。以下の手順は macOS で行なっています。
エミュレータのインストール
エミュレータを動作させるには Android SDK が必要です。Android Studio は今回使わないので Command line tools only の方をダウンロードします。
ダウンロードしたら適当な場所に android_sdk
というフォルダを作り、その中に展開しましょう。
↓こんな感じのフォルダ構造になると思います。
android_sdk └- tools
そしたらコマンドライン上で android_sdk
フォルダを開き、以下のコマンドを実行します。
$ ./tools/bin/sdkmanager "emulator" "platform-tools" "platforms;android-28" "system-images;android-28;default;x86" $ ./tools/bin/avdmanager create avd -n android-p "system-images;android-28;default;x86"
sdkmanager
コマンドで必要なパッケージをインストールし、avdmanager
コマンドでエミュレータの作成をしています。途中ライセンス同意の確認メッセージが出るので y
で同意できます。
↓こんな感じのフォルダ構造になっていれば成功です。
android_sdk ├- emulator ├- licenses ├- patcher ├- platform-tools ├- platforms ├- system-images └- tools
エミュレータの起動
ここまで終われば準備終了です。以下のコマンドでエミュレータを起動します。
$ ./emulator/emulator @android-p
イースターエッグを起動
早速イースターエッグ起動です。
上の順序でタップしていき、最後のAndroidバージョンを連打すると…
なんだかサイケデリックな画面が表示されました。タップすると色がかわります。不気味ですね。そしてさらに連打すると…
ペイントソフトらしきものが起動しました(なんで?)。
放置しておくとどんどん色が薄くなるみたいですね。
はい、これだけです。
おわり
Android のイースターエッグにはなんの説明もないので謎なことが多いです。今回はおそらく Android P だから Paint の P と掛けたのでしょう。まあ深く考えたところで大きな意味はないと思います。この謎さ加減がいい味を出してますね。
今回インストールしたものを削除したい場合は、 android_sdk
フォルダと ~/.android
フォルダを消せば全て削除されます。